ツァラオと申します。
私は10年ほどロックバンドのベースを担当しており、サラリーマンをしながらバンド活動してます。
「バンド活動について、工夫や苦悩を共有し合える場を作りたい」という思いから、ブログを書いています!
この記事はこんな人にオススメ
- バンドを始めたものの、どんな活動をしたいか分からないバンドマンの方々
- 自分のバンドの魅力を明確にしたいバンドマンの方々

バンドの方向性、どうしよう!?
バンドの方向性を定めることで活動が具体的になる
バンドの方向性を定めていますか?
方向性とは、
どんな音楽を届けることで、
お客さんをどんな気持ちにさせるか、
お客さんにどんな行動をしてもらうかを決めることだと思います。
よく方向性の違いで解散〜なんて言葉も聞くかと思いますが、
バンドメンバーとうまくバンドを続けていくためにも方向性をあらかじめ定めておくことは重要だと思います。
方向性を定める大きなメリットは以下2点だと思います。
- 自分たちの魅力がはっきりする
- 魅力を伝えるために何をしなければいけないかが見えてくる
魅力がはっきりする
方向性を定めると、自分たちの音楽のどの部分が、お客さんに響くのかが具体化されます。
- ライブでの激しく盛り上がるパフォーマンスによって、ライブ好きな人が興奮できる
- 都内高校生の生活をありのままに書いた曲の歌詞にとって、都内高校生が共感できる
- キャンプ中に聴きたいようなサウンド・歌詞で、キャンパーの人たちによりキャンプを楽しんでもらえる
このように、自分たちが目指したい世界観は何なのかを整理できます。
何をしなければいけないか見えてくる
魅力がわかると、
その魅力をストレートに知ってもらうためには、どうすれば良いかが見えてきます。
ライブパフォーマンスが売りならば、どんどんブッキングライブに出て、ライブ好きな人を惹きつける方法もあるかもしれません。
曲制作も、さらに興奮させるライブにするにはどんな曲が必要か?という観点でアレンジできると、
さらに魅力が倍増するかもしれません。
このように、自分たちの魅力を何倍にもする活動に集中して時間を割くことができるようになります。
バンドの方向性の考え方の実践例
実際に方向性を考える際には、バンドによって大きく二つのパターンに分かれるかと思います。
- パターン①:聴いてほしい人から考える
- パターン②:自分たちがやりたいことから考える
それぞれの概要と特徴は以下の通りです。
パターン | 概要 | 特徴 |
---|---|---|
① 聴いてほしい人から考える | まずはどんな層に向けて音楽を届けるかを決めて、その層に響きそうな音楽を考えます。 | 聴いてくれそうな人の規模や求めているものをイメージしやすい反面、やりたい音楽をやりたいようにできない可能性はあります。 |
② 自分たちがやりたいことから考える | まずは自分たちがやりたい音楽を決めて、どんな層に響きそうかを考えます。 | やりたい音楽をできる反面、その音楽を求めている人が少ない可能性があります。 |
良し悪しがありますが、
最初にどちらかのパターンで考えつつ、その後にもう一つのパターンで考え直してみることも有効です。
自分たちのやりたいことができていないとメンバー内の不満も溜まりますし、
一方で聴いてくれる人が「良い」と思っているものでなければ、集客などが難しくなります。
パターン①:聴いてほしい人から考える
まずはパターン①から説明します。
ステップは以下の通りです。
- どんな人に聴いてほしいか考える
- その人がどんなことを求めているか考える
- バンドの音楽でその人がどうなってほしいか考える
どんな人に聴いてほしいか考える
聴いてほしい人を考える上では、いろんな方法があります。
- 自分の境遇や生きてきて感じたことから考える
- 世の中の変化をとらえて、どんな音楽を求めている人が増えているか考える
- 好きなバンドがどんな人を相手に音楽を届けているかを考える
これまで生きてきた中で、学校生活の部活や恋愛に強い思いを持っている場合は、
今の中高生向けに音楽をすることも考えられます。
世の中で今後流行しそうなジャンル・風潮を捉えて、
その音楽を聴いている層に曲を届けたいということも考えられます。
自分が生きてきた中で引っかかることを考えたり、世の中の変化、好きなバンドのやり方を調べたりすることで、聴いてほしい人のイメージを考えてみます。
その人がどんなことを求めているかを考える
聴いてほしい人を決めたあとは、その人はどんな悩みや欲求がありそうかを考えます。
何か悩みや欲求があって、そのバンドの音楽を聴くと思います。
その悩みや欲求を解決できる音楽を届けるためには、
まずはどんな悩みや欲求があるかを明確にしないといけないと思います。
例えば、恋をしている中高生の場合は、
告白したいのに一歩踏み出せない、勇気が欲しい
失恋してしまって学校に行きたくない、泣きたい
など、いろんな悩みを抱えていると思います。
そんな時に、音楽を聴いて気持ちを盛り上げたり、気持ちを沈めたりすると思います。
バンドの音楽でその人がどうなってほしいか考える
バンドの音楽を通じて、
その人がどんな気持ちになってほしいか、
その人にどんな行動をしてほしいかを考えます。
例えば、恋をしている中高生を聴いてほしい人として考えた場合、
恋を後押しして、一歩踏み出してほしいのか、
失恋の気持ちを癒してほしいのか
など、どうなってほしいかを考えます。
勇気を出してほしい音楽と、気持ちを癒してほしい音楽はテイストが異なると思います。
バンドとしてどちらの気持ちになってほしいか、どちらの行動を取ってほしいかを考えることで、
聴いてほしい人がより明確になり、自分たちが届けられる音楽を決めることもできます。
パターン②:自分たちのやりたいことから考える
次はパターン②です。ステップは以下の通りです。
- どんな活動がやりたいか考える
- どんな人に好かれそうか考える
- バンドでどうやって好いてもらうか考える
どんな活動がやりたいか考える
まずは、漠然としてやりたい活動を明確にしましょう。
- どんなサウンド・メロディーを作りたいか
- どんな歌詞を作りたいか
- どんなライブパフォーマンスをしたいか
- どんな映像作品を作りたいか
- どんな衣装を着たいか
上記のように、一つずつ考えてみましょう。
激しいラウドロックで、苦労を吹き飛ばすようなストレートな歌詞にしたい、
みんなが興奮するようなライブがしたい、
映像作品はライブの熱さを感じさせるような作品にしたい、
衣装は黒で無骨な感じにしたい・・・
というような感じでイメージを膨らませていきます。
どんな人に好かれそうか考える
ある程度やりたいことが明確になった後は、
この活動を好きなってくれそうな人はどんな人かを考えます。
ライブ活動で盛り上げたいということであれば、ライブハウスに通う人が考えられます。
苦労を吹き飛ばすようなストレートな歌詞は、
働かされすぎな社会人など、ストレスを抱え込みそうな人が考えられます。
上記のように、やりたい活動と照らして、どういう人に好いてもらえそうかを具体的にしていきます。
バンドでどうやって好いてもらうか考える
どういう人に好いてもらえそうかがイメージできてきた後は、
自分たちの音楽でどうやって好いてもらえるかを考えます。
好いてくれそうな人は、なぜ好いてくれるのかを明確にします。
どんな気持ちで自分たちのバンドの音楽を聴くのか、
どんな悩みや欲求を抱えているかを考えます。
昔からラウドロックが好きで、もっといろんなラウドロックをライブで聴きたい
仕事で毎日疲れているから、そのストレスを吹き飛ばしたい
ストレスを吹き飛ばしたいという欲求に対しては、
心に刺さる言葉とライブパフォーマンスで、元気を出すことが考えられます。
このように、好いてくれそうな人の悩み・欲求を自分たちのやりたい活動と結びつけていきます。
以上、方向性の考え方の2パターンをお伝えしました。
私は個人的には両パターンを考えながら、バンド活を日々見直すことが多いです。
他にもこんな方向性の決め方がある!などご意見あればぜひ共有したいです。
ありがとうございました!
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